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名水/軟水:醸造用水

広島の酒造り 名水

米と同様、日本酒の大切な要素が、「水」です。「銘醸地に酒米あり」と同様に、「銘醸地に名水あり」とは日本酒造りにおいて、必須の格言と言えます。

「水」には種類があって、大きく分ければ「硬水」と「軟水」があります。酒造りに適した水は「硬水」ですが、広島の水は「軟水」です。では、広島の醸造用の「名水」とはどのあたりにあるのでしょうか・・。

広島県は、中国地方の中心にあって、広島を流れる川は瀬戸内海や日本海に注いでいます。江の川や芦田川、沼田川や大田川など、豊かな水資源があります。これは優れた醸造用水の湧出に貢献しています。

広島県内には、140あまりもの醸造用井戸があって、酒処・広島を支えてくれています。井戸の深さは浅いもので15メートルほどで、深いものだと180メートルにも及ぶものもあります。広島は、ほとんどの水が硬度3~6の中軟水です。その中で西条は、中硬水の水が出るとされています。

広島県内の有名な井戸は、東広島市西条の「市の井戸水」、竹原市竹原の「昭蓮寺の井戸水」、そして広島市の「比治山の井戸水」がよく挙げられます。いずれも、悪化しがちな周囲の環境から、水の清らかさを保つために、蔵元などが懸命の努力を続けています。貴重な広島の「名水」を、これからも大事に守り続けたいものです。


水の「硬い・軟らかい」は、なかなかピンとこないかもしれませんが、酒造りには重要な要素。よく知られる水を「硬水軟水」に分けてみましたので、参考にして下さい。

◆硬度0~3未満=軟水
 広島市の水道水(硬度1.2)
 「富士山のおいしい水」(1.5)
 「アルプス天然水」(1.9)

◆3以上~6未満=中度の軟水
 一般的な広島の醸造用水
 「六甲のおいしい水」(4.6)

◆6以上~8未満=軽度の硬水
 広島市・比治山の井戸水

◆8以上~14未満=中度の硬水
 灘の宮水
 ベルギーの「バルヴェール」(9.9)

◆14以上~20未満=硬水
 フランスの「エビアン」(16.2)

◆20以上=高度の硬水
 フランスの「コントレックス」(84.2)